出産体験記

嘉麻市嘉穂地区在住 Kさん


平成23年5月13日
午前7時22分出産
出生時の体重
2,826g

出産予定日は55日、こどもの日でした。初めての妊娠にドキドキ、ワクワク。お腹の中の赤ちゃんが日に日に大きくなるのを感じながら早く赤ちゃんに会いたいけど、出産時の痛みに耐えれるかな?と不安も感じながらマタ二ティライフを過ごしていました。

けれど予定日を過ぎ、待てども待てども陣痛がくる気配がなく、512日に強制入院になり、バルーンを入れて陣痛をおこすことになりました。

初めは、小さなバルーンを入れていたので全く痛くもなく、「この調子だったら乗り越えられる❤」と思っていると先生から「次はもっと大きいのに変わるからね。それでも陣痛が来なかったら促進剤を使うから、出産まで長くて3日はかかると思っていてね。」と言われ、「3日間は長いな~入院しているから何とかなるかな」と思い、病室で病院着に着替えました。

おいしい食事を済ませ、病院の廊下を何周も歩き、ちょっと運動をするが陣痛がくる気配はやはりありません。陣痛がきていなかった私は、旦那に「明日来てくれたらいいから帰ってもいいよ」と余裕で言っていたのですが、夕食後にバルーンを大きいものに入れ替えてから少し違和感が出てきて、ちょっと不安になってきました。病室に戻って「やっぱり泊まって行って。陣痛が来なかったらそのまま仕事に行っていいから。」と言って泊まってもらうことにしました。

夜の1時頃までは少し痛いながらも一緒にテレビを観る余裕があったのですが、その後、急に背中とお腹が痛くなり、陣痛の間隔をみる余裕もなくとりあえずナースコールをしてみました。助産師さんが来られ、「まだまだこれから。」と言われました。つい「痛~い痛~い」と声が出て、旦那が背中をさすってくれていました。

夜中の4時頃、さすがに旦那も疲れた様子で少し仮眠をとっている時でした。横になっているのがつらくなった私は部屋の中を歩いて痛さと闘っていました。その時にギュ~っとお腹に力が入ったかと思ったらボトっと何かが落ち、「えっ!もしかして赤ちゃんの頭出てきたんじゃない?」と背筋がゾッとしました。ナースコールで助産師さんを呼ぶと、「自然にバルーンが抜けたんやね。赤ちゃんが頑張ってバルーンを押したんだと思うよ。でも、自然にバルーンが落ちても、その後陣痛が治まることのほうが多いから、後もう少ししても痛みが続きそうならそのまま出産できるかもしれないね。お母さんも頑張ってね。」と言われ、安心しました。。

その後は、順調に陣痛がおこり午前6時頃に破水したので助産師さんを呼び、みてもらいました。「だいぶ開いてきたからもう少しで分娩室行けるよ。」と言われ、実家に知らせました。その時に旦那も目を覚まし、あわてて自分の実家に連絡を入れていました。

午前7時ごろ分娩室に向かい点滴をしていると隣にも妊婦さんが運ばれてきました。何度か力んでいると「あと一回ぐらいで生まれるよ。旦那さん確か立ち会い希望やったよね?」と、助産師さんが旦那を呼びに行って連れて来てくれました。旦那が分娩室に来たと同時ぐらいに、私は今だと思い「いきます!」と言って力むと「おぎゃー」と元気いっぱいに産声をあげてくれました。午前7時22分でした。本来は、隣に他の方の分娩が入ると立ち会いはできないそうですが、初めての出産とあって産まれる直前だけ入れてくれました。旦那は無事に生まれた娘のはぐみを見て、ほとんど寝ないまま仕事に向かいました。

その3分後に隣の妊婦さんも出産され、私は分娩台に寝たまま二人の赤ちゃんの産声を聞いていました。それは、何だかとても幸せな時間でした。

今、はぐみも生後5カ月が過ぎ、歯も2本目が生えてきて離乳食にも挑戦中です。日に日に成長していくわが子をみて、私も母親として日々成長していかないといけないなと感じる今日この頃です。


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